夫からDV・モラハラを理由に離婚を請求され、親権について争いがあったにもかかわらず、親権も取得し、かつ慰謝料を支払わず、逆に一定期間子どもたちとともに現在の自宅に住み続けることを夫に約束させた上で離婚を成立させることに成功した事例
状況
現在、DV・モラハラを理由に夫から離婚調停を申し立てられていますが、双方が親権を主張している等、話し合いが非常に難航しています。
このような状況から、この方（妻）は「絶対に親権をとりたい」という思いで、ご相談に来られました。
活動
親権取得をめぐって双方が一向に譲らず、調停での解決は難しいように思われました。しかし、家裁調査官も含めたうえで綿密な協議を重ねたところ、こちら側に有利な調査報告書を得ることができました。そしてそれに基づき、クライアントが親権を取得するという内容で離婚が成立し、その他の条件についても概ねこちらの要望通りで解決に至りました。
ポイント
近年の傾向によれば、母親が常に親権をとれるとは限らず、これまでの監護養育状況や、今後の見通しがしっかりしているか等、様々な事情を考慮したうえで親権の帰属が判断されるため、場合によっては父親が親権をとるということも大いにあり得ます。そして、家裁調査官が作成する「調査報告書」は、裁判において親権の帰属を判断するうえで決め手の1つになるとされています。本件では、こちら側に有利な内容の報告書を取り付けることができ、ひいては調停内で親権を取得することができたという点において、大きな成功を収めることができたと思います。
