DV・モラハラが激しい外国籍の夫との離婚が成立した事例
状況
外国籍の夫がいますが、暴言や暴力があまりに酷く、はやく別れたいと思っています。現在調停もしていますが、なかなか話がまとまりません。
このような状況から、この方（妻）は「条件は多少譲っても構わないが、とにかく早く離婚を成立させたい」という思いで、ご相談に来られました。
活動
提訴後も相手方と連絡がつかず、なかなか期日が進行しませんでした。さらに、相手方が出頭するようになってからも、通訳の選任等にかなりの時間を取られてしまい、最終的に離婚が成立するまでに、相当程度の時間を要してしまうことが見込まれました。そこで、本来争点となりうるはずであった慰謝料や養育費、また面会交流等、親権以外の諸条件についてこちらの主張をすべて取り下げ、離婚のみを争点とする方針に切り替えました。その結果、和解によって、当初の予想よりも早く離婚を成立させることができました。
ポイント
相手方が外国籍で、日本語があまり得意ではない場合、書面の翻訳や通訳の選任等、さまざまな点において問題が生じるため、通常よりも訴訟が長期化する場合が多いとされています。しかし、本件では、戦略的に争点を絞ることによって早期に離婚を成立させたという点で、大きな成功を収めることができたと思います。
