有責配偶者(不貞)であるにもかかわらず、約1か月で離婚が成立した事例
状況
現在、夫と離婚に向けて調停をしていますが、私がかつて不貞を働いたことを理由に離婚を拒まれており、調停が不成立に終わりそうです。
このような状況から、この方(妻)は「はやく離婚を成立させたい」という思いで、ご相談に来られました。
活動
受任直後、すぐに協議開始の書面を送りました。そして、夫と電話にて協議をしたところ、詳細な条件も含めて概ね合意に達することができ、その後離婚が成立しました。
ポイント
有責配偶者が離婚を求めて提訴した場合、それが認められるためには、別居期間が相当長期にわたっていることが要件の1つとされ、一般的な傾向としては、少なくとも7~8年は別居していることが必要とされています。そして、調停や裁判となった場合、さらに時間と費用がかかり、有責配偶者は非常に大きな負担を強いられることになります。
しかしながら、本件は、協議によって受任からわずか1か月も経たないうちに離婚を成立させることができたという点において、大きな成功を収めることができた事例の1つです。