相場より高めの養育費の支払いを認めさせた事例
状況
夫から離婚を求められていますが、金銭的な面で不安が大きく、なかなか離婚に踏み切れずにいます。とくに養育費については、もう少し増やしてほしいと思っています。
このような状況から、この方(妻)は「養育費を増額してほしい」という思いで、ご相談に来られました。
活動
当初、養育費について、夫は相場どおりの額を主張されていました。しかし当職が交渉した結果、1万円の増額に応じていただくことができ、最終的には離婚についても合意に至りました。
ポイント
養育費の額はいわゆる算定表に従って機械的に定められますが、このような算定表による計算は、基準が明確というメリットがある一方、相場以上の支払いを認めさせることが難しいというデメリットがあります。しかし、本件では、同夫婦の別居期間が長くはないこと、また明確な離婚原因がないこと等を交渉材料として協議した結果、相場よりも高額な養育費の支払いを認めさせることができ、その点において大きな成功を収めることができたと思います。