法律上の離婚原因が無くても協議で離婚が成立しました
状況
性格面や金銭面で価値観が合わず、夫との離婚を望んでいますが、かつて不倫をしたことがあるため、私から離婚訴訟を提起したとしても勝てる見込みは低いと思います。ですが、すでに夫との信頼関係は完全になくなっており、これ以上夫婦として生活を共にすることは非常に苦痛です。
このような状況から、この方(妻)は「なんとかして協議を成立させ、夫と離婚できないだろうか」という思いで、ご相談に来られました。
活動
裁判で離婚を求めたとしても認められる見込みが限りなく低い状況であったため、何としてでも交渉によって解決したいと考えていました。
そこで、当事務所の弁護士が夫と直接電話にて交渉を開始したところ、当初、夫はかつての妻の不貞行為等を理由に慰謝料を請求する姿勢を見せていました。もっとも、すでに時効が成立していること、また今後も当該請求を維持するのであれば、こちら側から財産分与として多額の金銭を請求するつもりであることをお伝えしたところ、妻への請求をとりやめていただくことができました。他方、養育費の額についても話が難航しましたが、結果的に、妻の主張が満額認められるという形で合意に至りました。
本件は、受任からおよそ半年程度で協議離婚を成立させることができた事案でした。