神戸で離婚相談なら弁護士法人グレイス

別居後相当期間経過後の女性関係を理由に慰謝料を求められていたものの、大幅に減額をさせることに成功した事例

状況

妻と別居してから数年以上になります。今後の関係修復も見込めないため、離婚に向けて協議をもちかけたのですが、妻から不貞を理由に慰謝料を求められました。たしかに他の女性と関係を持ったことは事実ですが、同女性とそのような関係になったのは別居からしばらく経ってからのことであり、不貞にはあたらないと思います。

このような状況から、この方（夫）は「妻に慰謝料を支払う義務はないはずだ」という思いで、ご相談に来られました。

活動

離婚調停は不調に終わり、訴訟手続に移行しました。その際、相手方は「別居していたとはいえ円満な関係であった、それゆえ別居後の女性関係であっても不貞行為にあたる」という苦しい主張を繰り返しており、こちらとしても懸命に反論を行いました。

その結果、こちらの主張がある程度受け入れられ、最終的には「解決金」という名目で、相手方に100万円（財産分与を含む）を支払うという内容で和解が成立しました。

ポイント

別居から相当期間が経過している場合、一般には婚姻関係が破綻しているとして、その後他の異性と関係を持ったとしても法的責任追及の対象にはなりません。本件でもその点を強く主張し、一貫して慰謝料請求を拒み続けた結果、最終的には慰謝料名目での支払いを排斥したうえで、当初請求額から大幅に減額することができました。