協議で夫が子供（１５歳以上）の親権を取得することに成功した事例
親権離婚を求めた性格の不一致男性子ありパートアルバイト
状況
数年前に妻と別居したのですが、その際、妻が子どもを引き取りました。ところが、最近になって子ども（現15歳以上）が私との生活を望み、こちらに転居してきました。
このような状況から、この方（夫）は「妻との婚姻関係を解消したい、その際、必ず親権を取得したい」という思いで、ご相談に来られました。
活動
受任後、すぐさま相手方と接触を図ったところ、相手方も親権取得を訴えていました。もっとも、お子様自身が父であるクライアントとの生活を望んでいること、その意向を踏まえればクライアントが親権を持つべきことを相手方にお伝えしたところ、理解を示していただくことができました。そして、最終的にはクライアントが親権を持つことで合意に至り、離婚成立となりました。
ポイント
親権争いは様々な調整を図ることが必須であるため、協議で解決することは難しいといわれています。他方、お子様が15歳以上である場合には、すでにご自身で選択し、判断する能力が備わっている以上、「お子様自身の意向」が親権帰属を判断するうえで非常に重要な要素となります。それゆえ、調停や裁判においても、お子様の意向に沿った形で親権の帰属が定まる可能性が極めて高いとされています。
本件では、クライアントによる親権取得がお子様自身の意向でもあったことから、上記のような調停・裁判の傾向をお伝えし、まずは相手方にしっかりと納得していただくことを目指しました。その結果、協議のみで円満に親権を取得することができ、その点において本件は良い解決を図ることができたと思います。
