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協議で養育費を相場から約２万５０００円減額させることに成功した事例

状況

妻から離婚を求められました。その際、養育費として9万円支払うようにも言われましたが、諸事情から、毎月その額を支払っていくのは厳しいと思われます。

このような状況から、この方（夫）は「養育費の額を減らすことはできないか」という思いで、ご相談に来られました。

活動

ご相談後、すぐさま相手方代理人と協議を行いました。本件において、クライアントの収入額からすれば、養育費9万円という額は算定表に照らしても妥当な額であり、それゆえ相手方も一貫してその額を主張されていました。しかし、当職が何度も交渉を重ねたところ、最終的には当初請求額から2万5000円もの大幅な減額を認めていただくことができました。

ポイント

一般に、養育費の額は算定表に基づいて定められ、とくに調停や訴訟等の法的手続においてはそれに従って決定されることがほとんどです。それゆえ、相場からの増減が認められることは容易ではなく、高度な交渉力が必要とされています。

他方、養育費とは最大で20年間という非常に長い期間にわたって支払い続けるものであるため、たとえば月額1万円の減額を認めさせることができれば、結果的に20年間で240万円もの支出をおさえることができるというように、わずかな減額でも大きな差となります。そのため、一般に相場額から1万円の減額ですら極めて困難とされているのですが、本件では粘り強い交渉の結果、月額2万5000円もの大幅な減額を認めさせることに成功し、良い解決を図ることができました。