不倫相手の電話番号しか分からず、また、肉体関係の証明ができていなかったにもかかわらず、受任後１か月以内で慰謝料３００万円の回収に成功した事例

状況

どうやら妻が職場の上司と不倫をしているらしく、そのことがきっかけで私たちは離婚することになりました。妻も相手方男性も不貞の事実を頑なに認めず、かつその決定的な証拠もないのですが、離婚せざるを得なくなった状況を作ったことには変わりはない以上、その責任をきっちり取ってほしいと思っています。

このような状況から、この方（夫）は「相手方男性からなるべく多くの慰謝料を回収したい」という思いで、ご相談に来られました。

活動

本件では相手方男性の電話番号しか手元になかったため、まずは相手方と電話にて慰謝料の交渉をしました。その際、相手方は一貫して不貞の事実を否定しておられましたが、交渉の過程で、クライアント夫婦を離婚に導いた原因を作ったことについては認めるようになりました。そして最終的には、早期解決の観点から慰謝料300万円のお支払いに合意していただくことができ、解決に至りました。

ポイント

本件のように不貞に関する決定的な証拠がない場合、訴訟で不貞の存在を立証することができず、場合によっては慰謝料請求が全く認められない可能性すらあります。そのような中、当職は相手方男性が「ある程度高い役職についておられる公務員」であることに着目し、早期解決のメリット等を相手方に主張することにより、交渉のみで、支払い意思のなかった相手方から300万円もの高額な慰謝料を回収することに成功しました。